熟成させた人間関係、じっくり育てた言葉には、うん十年もののワインとか、じんわり甘みの引き出された甘酒とかに通ずる、深くて優しい味わいがある。
旨みのない人間関係、じんわり心にしみない言葉は私は要らない。
旨みがないと感じるのは、薄っぺらに思えるからだ。
経験がない、聞いただけの情報、
愛のないメッセージ、
他人への批判など。
薄っぺらには愛がない。
愛ってね、
「本当にいいなぁ~」と深く感動したり
心が揺り動かされたり、
「失いたくない」とか
「大好き!」とか、
強く願ったりしないと簡単に育つものではない。
言葉によって人間はできていると言っても過言ではない。
言葉を話さない人のことを理解するのは難しいし、
その人の気持ちやメッセージが受け取れないのはとても悲しい。
その人を大切な友達と思うことには無理がある。
言葉を大切に思い、使い、じっくりと長く成長させると
人間そのものが熟成していくのだと思う。
だからね、
1学期2学期の英語の成績で我が子の人間性を測るんじゃないよ!って
学校に言いたいくらいだ。
先生はこの子の内から湧き出るメッセージを英語にすることを教えてるんですか?と。
教科書の文章がいくら正確に書けたって
Facebookで大事なアメリカのホストファミリーに
自分の気持ちを書く助けにはならない。
学校だって、大切な友達へメッセージを書く練習とかをすればいいのだ。
それこそが言葉の学習、心を育てる教育だと思う。
我が子が熟成された心の持ち主に育ってほしいと願うなら
おうちで、心を震わすような働きかけをしてみたらどうだろう?
うちの娘は、Facebookでホストママから感動のメッセージをもらい、
嬉しくて「こうやって返事書きたいんだけど、どう言えばいいかなあ?」と聞いてくることがある。
私はその瞬間、「シメシメ!」といつも思う。
これこそが、自分の書きたい英語だからだ。
自分の気持ちを自分の言葉で伝える、本当のコミュニケーションだ。
相手の気持ちを理解して愛を受け取り、
自分の手で愛のボールを投げ返すこと。
それの積み重ねで心は熟成していく。
心のない言葉をいくら練習しても身につかない。
我が子の心を熟成させるような言葉の学習にしたいものだ。
そして、それは学校ではなく、家庭でしかできない。
無条件の愛のある家庭で言葉は育つ。
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