世の中、何でも時短、
簡単が好まれる風潮ににある。
英語教育も例外ではない。
これは本当に嘆かわしいことだ。
なぜなら、言葉の摂理、
人間の体と心の仕組みを無視しているからだ。
人間は生まれてから言葉を話し出すまでに約1年とか1年半、
いや、もっとかかる場合だってたくさんある。
それだって親や周りの大人が寄ってたかって
あーだこーだと話しかけて、ミミタコくらい
「可愛いね」とか、「上手に言えたね~」とか
誉めそやされて、の結果なのだ。
最初は「あー、あー、」しか言わないのに
感動されて誉めてもらえて自信をつける。
だからどんどん真似して言ってみようという気になるのだろう。
試しに赤ちゃんに向かって
「もっとこう言った方がいいよ」とか
「そうじゃないよ、こう言うんだよ」なんて
言ってみたらいい。きっと言葉を話さない、心を閉じた子になるから。
もちろん、可愛い我が子にそんなことする人はいないのだろうけど。
ところが、どうだ。
どうして英語だとそう言ってしまうのか?
私から見たら「アンビリーバボー」な発言
極まりない親はゴロゴロいる。
英語教室から帰った子供に向かって
「今日は何習ったの?言ってみて!」などと迫るのだ。
初めて聞いた英語を一度で覚えてすらすらと
子供が言えるはずないだろう。
自分だってできないことをどうして子供には強要するのだろう。
赤ちゃんには言わないことを
なぜ今なら言っても大丈夫だと思うのだろうか?
この子は日本語はしっかり話せる。
だから英語もすぐにしっかり話せるとでも思っているのだろうか。
英語を赤ちゃんから体験してるんだと
なぜ分からないのだろう?
言葉は、優しく見守る人間関係の中で健全に育つものなのに。
伝える相手の人間がいなければ言葉は不要。
でも、いればいいってもんじゃない。
きちんと健全な言葉を話せる人にしたければ、
大人が、親が、優しく見守る覚悟でなければならない。
日本語でも英語でも、どんな言葉でも同じ。
そういう理由だから、
じっくり、スローライフの視点がない人には
人間らしい言葉の習得を子供にさせるのは無理だろう。
時短して詰め込んだら、
ホルモン剤いっぱいのブロイラーとか、
添加物いっぱいのパンみたいに、
人間の体と心によくない不自然な言葉を話す人になってしまうだろう。
あるいは、英語が大嫌いになるか。
弱火でコトコト甘味を引き出す
オニオンスープみたいに
大切にしてあげようよ、子供たちをね!
そうやって話せるようになる英語はね、
人を動かして感動させる味がするものだよ。
4/23(土)グローバル子育てお茶会
名古屋駅周辺 14-16時
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