遊びながら子供(幼児)の英語力を育てるには、英語かるたがお勧めです。
表に絵が、裏に英単語がある、幼児用のとてもシンプルなものや
裏に文章やフレーズがあるものなど、様々なかるたが市販されていますね。
繰り返し遊べるという点で、かるたはとても優れた教材です。
親子・兄弟で関わることでコミュ二ケーションが活発になり、家族仲良く英語力を育て合うことができるのです。
25年の英語指導経験で培った、英語かるたを10倍楽しく遊ぶコツとグッズをご紹介します。
かるたの種類に関係なく、すぐに取り入れて親子で楽しんでいただけますよ!
1.英語が上手くなるおまじないを使う!
「何だか知らないけど、英語が上手くなるおまじないなんだって~!繰り返して言ってみてね~」と声をかけてみましょう。
「何だか知らないけど」でお子さんからの質問をシャットアウトできます!
「何だろう??」と思ってるうちにゲームを始めてしまう。
英語を読みながらかるたを並べたり、活用形を言いながら並べたりしてみます。
例えば、”lose-lost-lost-losing” のように活用形全てをかたまりで聞かせて繰り返します。
言ってみるうちに夢中になる、という感じで英語の口慣らしができ、かるたもスムーズに始められます。是非、おまじないの声かけをしてから、言いながらカードゲームをしてみてくださいね!!
2.聞こえた英単語を言いながら取る!
聞こえた英語を繰り返し発音させるため、言いながらかるたを取るルールにします。
ゲームなので恥ずかしさを捨てて言うことができます。
また、言わないとかるたがもらえないルールにすると、お互いをチェックして他人の言葉もよく聞くようになります。「あー!今言ってないよ~!!」など、ツッコミが入ってとっても楽しくなりますよ!
また、英語で言わずに取ってしまった場合は「お手つき」として手持ちのかるたを1枚、元に戻します。1枚も持っていない人が英語で言うのを忘れたら、一回休みです。
こうしてシビアなルールを作るととっても楽しくなりますよ。
ぜひ、【英語を言いながら】 遊んでみてくださいね!
3.日本語を混ぜて遊んでみる!
かるた取りに集中しているお子さんたちは、日本語が聞こえるとつい反応してかるたを触ってしまいますよね。そんな可愛らしい場面を上手く使って、みんなの笑顔で楽しい雰囲気を引き出すため、わざと日本語を混ぜてみてくださいね。
もちろん「日本語の時にはかるたを取ってはいけない!」ルールにします。とても楽しくなりますよ!
そして、言葉を「教え込まないで」聞かせる、いい方法でもあるんです!勝つためなら、お子さんは新しい単語もいっぱい覚えたいですよね。
例えば、
eraser
消しゴム
どちらも聞こえてきたら簡単に覚えちゃいますよね?
ゲーム中のすごい集中力を活用して遊んでみましょう。
もちろん、日本語で取ってしまった時は、お手つきになり、手持ちのかるたを1枚元に戻す。手持ちかるたがない時は1回休み、です。
かるた取りを楽しくするには、
【日本語を混ぜて遊んで】みてくださいね!!
4.Put your hands on your head!!
手は頭に!!
かるた取りに集中していると、お子さんたちはついつい前のめりでかるたに近づきすぎてしまいますよね。たかがかるた取りですが、真剣そのものです!そこで、せっかくのファイト心をもっと盛り上げてやる気にさせてあげましょう。
姿勢を正して、英語が聞こえるのを待ってもらうには、
「手は頭に!」
“Put your hands on your head!” と言ってみましょう!!
パパ・ママがやってみせてあげれば説明は要りませんね。
早く取りたくてかるたのそばまで手が伸びでいた子も両手を頭に乗せて準備できるようになります。
みんなが平等に準備完了。ゲームで大切なのは、公平・平等な状態とジャッジです。平等でフェアに戦える状態で初めてお子さんのやる気が出ますよね。
英語かるたでやる気を育てるには、是非、
公平・平等にする魔法の言葉、
【”Put your hands on your head!” 「手は頭に!」】 を使ってみてくださいね!
5.ハエ叩きで参戦!!
公平なルールで戦うことでかるた取りはとても盛り上がります。
手を頭の上に置いて準備する、それだけで身を乗り出す子がいなくなり、どの子も安心してかるたを取ることに集中できます。でも、かるたが多いと、端にあるかるたに手が届かずに悔しい思いをしてしまう!そんな悩みを解決してくれるグッズがあります。
それは…
ハエ叩きです!
これは私の英語クラスで10年以上前に使っていたものです。
当時このような、蝶やトンボ、スケルトンなどの形のものが出始めた頃でした。
生徒たちはとっても大喜び!!はしゃいで遊びながら学習してくれました。
ハエ叩きを使うメリットは、
- 遠くのかるたにも届くからやる気UP!
- 手で直接対決しないから怪我をすることがなく、怖くない。
- 何度も遊びたくなる
ので、繰り返すことで英語が定着する。
是非、パパさん・ママさんもお子さんと一緒に遊んでみてくださいね!楽しさは一度体験すればすぐに分かります。
もちろん、ハエ叩きを握っても、手は頭に!で準備しますよ。
☆ただし、人間を叩かないお約束は忘れずにしましょう!
かるた取りを楽しく、そして効果UPするためには是非、ハエ叩きを活用してみてくださいね!!
6.その場にないものを言ってみる!
かるた取りで読み手をする時、ただ普通に読み上げるとなかなかワクワク感が生まれませんね。ゲームが進んできて、かるたが少なくなったら試してほしいこと、
それは…
その場にないものを言うことです!
できるだけ子どもたちに間違えてほしいからです。よく聞いている子ほど、体が反応してしまいお手つきをします。
聞いて「正しい英語だ!」と判断できることが大切ですよね。
そのためには、「間違っている!」とか「英語じゃない!」と判断できることが必要なのです。
かるたを取るまでのほんの1秒でその判断をする、
その訓練はものすごく集中力を養います。
正しい英語もグングン吸収します。
ただ普通にフラッシュカードを見せて発音するのとは全く違う効果があるのですよ!
例えばこの5枚のかるたが残っている場合、
お子さんをどうひっかけますか?
私なら
「妖怪!」
「おじさん!」
「gorilla!」
「黒パンツ!」
「鬼!」
などとスピーディーに読んでいきます。
すると、子どもたちは、
妖怪ってどれ?え?おじさんだったらあれか?
ゴリラじゃないけど黒パンツだ!鬼か!
と思いながら、
英語の “goblin” をじーっと見つめます。
そして「ゴブリン」、と聞いて、読めた子がかるたをゲットします。
読めなかった子も「ゴブリン」という音は聞いて覚えてしまいます。次は取りたいですからね!
お子さんをひっかけて楽しく英語で遊びたくなりましたか?
かるた取りの時には、是非、お子さんに「えっ?」と思わせてみてくださいね!
7.スピーディーにテンポよく読む!
英語のかるた取りで、読み手が気をつけてほしい
とても大切なこと、それは…
スピーディーにテンポよく読むこと です!!
かるたにはワクワク感がとても重要です。お子さんが楽しむためには、かなり早めのスピードでドンドン読んでいくことをオススメします。子どもたちは、目まぐるしく変わる状況が大好きですよね。
かるたがどんどん減っていき、毎回新たな状況で見つめながら必死で英語を聞いて読もうとし、聞いたままを繰り返し言う。こんなに素晴らしい練習はなかなかありません。
遊んでるようにしか感じない、そういう英語への触れ方を是非おうちで実行してみてくださいね!!
ただし、英語を覚えさせようとしてゆっくり読むことは逆効果です。避けてくださいね!
ゲームのリズムを崩し、ワクワクが減ってしまうからです。
ワクワク遊んでいる気分で集中して英語を聞いて話すため、スピーディーにテンポよく読んでくださいね!
8.英語かるたは英語で進行してみよう!
家族で英語かるたで遊ぶなら是非取り入れていただきたいこと
それは…
英語かるたは英語で進行してみよう! です!
英語かるたを一枚でも多く取るために、子どもたちはとても集中して読み手の言葉を聞いていますね。その状況を十分活用しないともったいないですね!!ゲームに必要な進行の言葉を英語で繰り返し言って聞かせましょう。
簡単なフレーズで構いません。
なるべくシンプルな言い方で、
同じ言葉を繰り返し毎ゲーム言うこと、
これが大切です。先ほどご紹介した、
“Put your hands on your head!”「手は頭に乗せて!」も、そのような言葉の一つ。
ゲーム進行のための役立つフレーズをご紹介しましょう。
まずゲームを始めるフレーズです。
“Now let’s play cards!” さあ、かるたをしよう!
“Now let’s begin cards!” さあ、かるたを始めよう!
“Now let’s enjoy cards!” さあ、かるたを楽しもう!
“Now let’s fight a card battle!” さあ、かるたで対戦しよう!
かるたを始めるとき、どのフレーズがいいでしょう?
一つお気に入りを決めて、是非繰り返し使ってみてくださいね!
慣れてきたら違うものを言ってみると、お子さんたちの反応が楽しいですよ。
よく聞いてるな~と感心すると思います。
褒める言葉
“(You) Got it!” やったね!とれたね!
“(You) Did it!” やったね!
“Good job!” やったね!
“Yeah!” イエーイ!
“Way to go!” いいぞ~!
“Super!” すごい!
“Cool!!” かっこいい~!
「ほめて育てる」は、やる気になる素敵な育て方だとよく言われますね。
英語の学習でも同じなんです。
赤ちゃんが「~んま~」と言ったら
「すごいね、『まんま』って言えたね~!」とほめて微笑みかえしますよね。
それくらい大げさにほめてあげるのが自然だということです。
英語は、ラッキーなことに”ほめ言葉”がとても充実している言葉です。
惜しげもなく大げさにほめてあげてくださいね!
パパ・ママも楽しくなると思いますよ。
励ます言葉
英語カルタで遊ぶ時、上手くとれなくて
泣いたり、しょんぼりしたり、悔しがったりお子さんたちは様々な反応をしますよね。
本来、楽しみなお遊びなので、過剰に反応しないでただ楽しんでくれたらいいのですが
お子さんたちにとっては常に「真剣勝負」です。そんな可愛い心をそのまま育ててあげたいですね。
あまり落ち込んでるようだったらこんなフレーズをさらりと言ってみましょう。
“Oh, poor boy/girl!” まあ、かわいそうに
“Maybe next time!” 次は大丈夫だよ!
“Try hard!” 頑張れ~!
“Don’t cry!” 泣かないで~!
“Don’t worry!” 心配しないで!
“You’re gonna win next time” 次は勝つからね!
いかがですか?
たったこれだけですが、組み合わせればいろんなパターンができますね。
更にオススメなのは、お子さんの名前を呼びかけること。
英語圏のパパ・ママは本当によく名前を呼びます。それを聞くたび、幸せな気分になります。
勝ち負けも大事なのですが、お子さんにとって大切なのは、
パパ・ママが見ていてくれること。
心を分かってくれること。
さあ、残念な時も英語で声をかけてあげましょうね!
お決まりの締めの言葉
英語かるたが終わったら、ゲームを締める言葉を言ってみましょう。
毎回、同じフレーズで締めくくるようにします。
何度も聞いているうちにお子さんたちは丸ごと覚えてしまうからです。
丸ごと覚えるので、難しいかな?分かるかな?という心配は要りません!
お子さんたちの素晴らしい記憶力にきっとビックリしますよ!
どうしても不思議そうだったり、意味がわからなくて困っているようなら
日本語を「さらりと」一度つぶやいておきます。
私はいつもこんな風に進めてました。
“How many cards have you got?” 何枚取れた?
すると「10枚!」とか「8枚!」とか言ってくれますね。
“Ten!” ”Eight!” とみんなで数えていって、
“Who is the winner?” 誰が勝ち?
「お兄ちゃん!」と返ってきたら
“Wow, you are the winner!!(又は 名前 is the winner!!)
Good job! Excellent!!” わお、○○くんが勝ち~!すごーい!やったね!!
という流れです。
最初の”How many cards have you got?” は現在完了形。
覚えていらっしゃいますか?昔、中学3年で習いましたよね?
自然な英語を聞かせるとは、文法の区別なく普通に話されている言葉をそのまま聞かせることです。
文法の難易度など気にしないで
お子さんの力を信じてどんどん聞かせていきましょうね!
まとめ
子供と英語かるたを10倍楽しむには、
英語が上手くなるおまじないとハエ叩きを準備して、
“Put your hands on your head!!” でスタート!
聞こえた英単語を言いながら取りましょう。
読み手は、英語で進行、スピーディーにテンポよく読む!
日本語を混ぜて、その場にないものでひっかける!
以上を取り入れておうちですぐに大興奮の英語かるたを10倍楽しんでくださいね!小さなお子さん(幼児)でも楽しめます!