子供を世界へ目の向いたグローバルな人になってほしいと願うパパ・ママが増えています。一方で、英語教育の情報があふれ、子供への与え方を誤って「英語アレルギー」「英語嫌い」にしてしまっている現実があるのです。
英語が好きな、世界中に友達を作れる積極的な子供にしたいならば、パパ・ママがやってはいけない英語嫌いを作るNG行動10選!で、ご自分の行動を是非チェックしてみてください。
1.英語は勉強するもの、と考えている。
英語は 習う(learn)ものであって、学ぶ(study)ものではない、と言われます。身に付ける言葉であって、研究する学問ではないのですね。人間が成長するにつれて自然に身につけていくスキル(技能)とも言えます。ゆっくり成長する、という特性があります。子供の成長段階も考えずに焦ってあれこれ与えてしまっていませんか?先回りして全て教えてしまうと自ら学ぶ姿勢も育ちません。子供の成長にじっくり付き合ってあげる姿勢が大切ですね。
2.英語は勉強だから、習ったことは言わせる、書かせる。
習ったことは家庭でも再現できて当たり前。「今日は何を習ったの?言ってみて。書いてみて。」と言っていませんか?おうちで家族が英語で会話しているなら言ったり書いたりも自然にできるかもしれません。そうでないなら、一人で英語を言うこと、書くことは、とても勇気のいること、無理強いすれば「拷問」です。ゆっくり言葉を育てている子供を応援するなら、「一緒にパパ・ママも言ってみたいから教えて!書いて教えて!」という声かけでやる気を引き出してあげましょう。
3.英語の教育は英語教室にお任せする。
英語教室に通わせているから英語教育は大丈夫!と思って放置していませんか?子供の英語力は、パパ・ママの関心度でグッとUPさせることができるのです。特に幼いうちは、聞く・話すことを中心に授業を受けますから、どんな内容の英語を聞いているのか、どんな話をしているのか、関心を持って子供に質問してみてください。「先生とどんなお話をしたの?何が楽しかった?パパ・ママにも教えてくれる?」と。きっといろんなことを教えてくれると思いますよ。子供の記憶力はとても素晴らしいのです。おうちで再度話すことで記憶にクリアに残ります。英語の音のインプット・アウトプットをするのは素晴らしい復習になります。是非、お子さんを先生にみたてて、おうちでも教えてもらってくださいね!
4.人気の英語教材を買って子供に与えっぱなしにする。
これさえ買えば大丈夫!などと言われて高額の英語教材を買ってしまう。又は、お友達がいいと勧める教材を買う。
ちょっと待ってください!本当にお子さんに合う教材でしょうか?営業マンやお友達の意見で決めてしまうのは危険です。お子さんの趣味や興味は合っていますか?また、パパ・ママはその教材を使って一緒に英語を学ぶ心の準備はできていますか?子供に教材を与えっぱなしにするのは、一人で辛いことをやりなさい、とつけはなされているような、孤独な状態に追い込んでしまうことになります。高い費用も無駄にすることになります。お子さんにぴったり!と思う教材に巡り合ったら、是非、一緒に楽しんであげてくださいね!
5.自分は分からないから英語の宿題をのぞかない。
マザー・テレサの「愛の反対は、憎しみではなく、無関心である」という有名な言葉をご存知ですか?英語を嫌いにならないでほしいと願うのならば、英語に取り組んでいる子供の姿にパパ・ママが無関心なのは大変悪影響です。英語の宿題をしていたら、「へえ、今こういうことを習ってるんだね。」とのぞいてあげてください。そして質問されたら一緒に考えたり調べたりする姿勢を大切にしてください。決して「パパ・ママに聞かないで!」と言わないようにしましょう。
6.英語が読める、書けることだけで英語力がついたと喜ぶ。
これまでの英語教育の影響で、子供が英語の読み書きができると英語力がついたと思う大人が大変多いです。しかし、「海外旅行へ行っても子供が現地で英語を全く話せないんです。」という悩みを持つ人も多くいます。言葉には、聞く、話す、読む、書くの4技能があり、それぞれの発達には順序があります。まずは聞く、話す能力から育てるのが自然な方法。子供が幼いうちは読み書きができなくて当たり前です。英語を十分に聞いて話すことができてから読み書きへ進むステップを正しく理解しましょう。英語が読める、書ける能力は長い経験をした後でついてくるものですから、幼いうちには求めないようにしてくださいね。
7.自分は恥ずかしいから英語の歌は歌わない。
子供はパパ・ママにも一緒に英語の歌を歌ってほしいと思っています。お子さんが楽しんでいるなら是非一緒に歌ってあげてください。パパ・ママの子供時代には英語の歌を歌った楽しい思い出がないかもしれません。しかし、歌は子供の体の発達にも英語力の発達にも欠かせない刺激であり、家族で歌えば楽しい思い出にもなるものです。親子一緒に歌って恥ずかしさを捨てて、英語を口に出すことにも是非慣れてみてくださいね!カラオケを楽しむのも素敵ですね。
8.テレビなどで知らない国の話題を見ても地図で調べない。
家族でテレビを見ていて知らない国の名前を聞いたり、文化や風景を初めて見たりしたら、是非世界地図で場所と名前を確認してみてください。世界地図を頻繁に目にすれば世界への興味も湧きます。日本がいかに小さな国なのか、世界はこんなに広いのかと家族で話すことで子供の夢は大きく広がります。パパ・ママの旅行の経験、海外のお友達の話など、どんどん聞かせて海外への興味を育ててあげてくださいね!
9.行ってみたい国、会ってみたい人について家族で話さない。
パパ・ママがこれから行ってみたい国や会いに行きたい人についてお子さんに是非話して聞かせてあげてください。大人が将来の夢を語ることで、大人も夢を持っているんだな、僕の夢は、私の夢は何かな?と考えるようになります。どこへ行って何をしたいか、どんな人に会いたいか、世界に目をむけられる子供になるよう、話しかけてみましょう。
10.家族だんらんで笑顔で話す時間がない。
忙しい毎日ですが、家族だんらん、笑顔で話す時間を意識して作るようにしましょう。夕飯の時間でも、食事の支度をしながらでも、お風呂につかりながらでも、寝る前でも。5分、10分でも構いません。子供にとっても大人にとっても、家族と笑顔で自分のこと、学校のこと、会社のこと等々話すのは心が落ち着きます。自分の居場所を確認する大切な時でもあります。「ここにいていいんだ、今日も幸せだ。」と実感させてあげて、また明日も成長できる子供にしてあげましょうね。
まとめ
いかがでしたか?英語を嫌いにしないためには、
子供が英語に触れている時に無関心でいるのをやめて、
逆にあれもこれも与えて教えすぎるのもやめる。
英語への恥ずかしさを捨てることが大切です。
そして、子供の、世界への関心を高めてあげて、
家族で笑顔で話す時間を大切にするのがポイント!
是非、NG行動をしないように心がけて、子供と一緒に英語を使って遊んでみてください。
このNG行動を知って避けるだけであなたのお子さんの英語嫌いは、ほぼ避けられるはずですよ!