子供に英語力をつけさせたい!と購入したせっかくの英語教材を使いこなせない時には、意外な思い込みがあるようです。思い込みを手放すことで英語教材を逆に有効に使えるかもしれません。こんな思い込みがあるならば、実は英語子育てを始めるチャンスなのです。
「教材」という名前からくる思い込み
まず、「教材」そのものについて考えてみたいと思います。
あなたもひょっとして、「教材」という名前に惑わされていませんか?「教えるための」教材として購入したと思っていますよね?
「教材」というネーミングがそもそもよくないかもしれません。英語教室で使用するならば確かに教材でしょう。先生が生徒に「教える」ために使いますね。
しかし、おうちで使うものならば「教材」ではありません。なぜなら、家族で楽しむためのCDやDVDであり、絵本だからです。
つまり、おうちでは「楽しむためのもの」であって、「教えるもの」ではないのです。
親の役割は、先生の役割と違います。親は先生ではありません。そして教えるのに相応しくありません。
教える、テストすることの弊害
なぜ親は教えるのにふさわしくないのでしょうか?
教材で教えたはずなのに子どもの英語力が全くついていない。。。と嘆いているママはこんなことをしていないでしょうか。
・どれだけ内容が理解できたか
・どれだけ英語が読めるようになったか
・どれだけ英語を真似して言えるようになったか
・やる気で取り組めているか
などなど、不安になって確認したくなり、つい子供にこう聞いてしまう。
・「どういう意味だと思う?」
・「分かった?」
・「ママに教えてよ。」
・「もう一度言ってみて」
・「これ読める?」
こういった問いかけをしたことはありませんか?
これらはペーパーテストをするのと同じダメージを子どもに与えてしまいます。
やる気と好奇心を失わせるというダメージです。
では親はどうすべきなのでしょうか?
子供がおもしろいと感じ、知りたくなるような好奇心を育てることが教育の最大目標であるはずです。
自分で学びたいことを見つけて学んでいく子供にしたいと思いませんか?
現在文部科学省が勧めている「アクティブラーニング」という考えも同じです。
学校教育も長い年月をかけてアクティブラーニングの方向へ変化していくことでしょう。
おうちなら、今すぐ取り入れることが可能ですね!
好奇心を失わせず、やる気を育てるには、「一緒にやる」「子供の関心に関わる」ことが必要です。
まずは、教材の内容を親子一緒に読んで・見て・聞いてみましょう。
そして素直な感動・感想を子供とシェアしましょう。
教え込むのではなく、自分の思いを素直に伝えて一緒に楽しむことです。
子供は親をとてもよく観察しています。また、親の素直な感想を聞くのが大好きです。
そして自分に関わってくれるという感激が大きな幸せ感を生みます。
親の私たちは「教材」と思わずに楽しんで使うのが効果的だということになります。
「忙しいからやってあげられない」という思い込み
教材ではなく、一緒に楽しめばいいのだと気づくと、「教えなきゃ」というプレッシャーもなくなり、「忙しいから時間がない」という感覚も少なくなるのではないでしょうか?
楽しいからCDをかけておく。
楽しいからDVDを15分だけ見よう。
楽しいから寝る前に10分だけ絵本を読もう。
ほんの短い時間でもいいんです。親子の楽しい英語時間を作ってクスクスっと笑う、そんな時間を積み重ねませんか?
言葉を育てるには短距離走ではなく、マラソンのイメージが大切です。マラソンも楽しく走れるまでになるためには、一緒に練習する仲間がいるとやる気が出ますよね。練習仲間と一緒なら、マラソン練習であっても「ディズニーランドのパレード」のようにしてしまうことができそうです。ゆっくりだけどワイワイと笑顔で楽しく、そして「あれ?知らないうちに目的地へついていた?!」となったら最高ですね。
まとめ
いかがでしょうか?「教材」だから「教える時間がない」という思い込みを捨てることで、楽しく、おうちならではの英語力をお子さんにつけてあげることが可能なのです。
親は英語を一緒に楽しむ伴走者であると自覚し、
教えるのではなく楽しむことを積み重ねていきましょう。
テストしないで好奇心を育てる工夫を考えましょう。
おうちで育つ英語力で、お子さんの人生を何倍も楽しくしてあげませんか?