社会科が苦手な中3受験生は、暗記を「いかに長期記憶にするか」を考えよう
社会科が苦手な中3生は、歴史の暗記に絶望感を持つ場合が多い。でも、大丈夫、まだ8月だ。慌てず、着実に今から取り組めば、歴史を得意科目に変えることだってできるから。
きっと、暗記が多くて困っているんだよね。
事実、社会科で高得点を取るには記憶の良さが絶対に必要。
だけどね、記憶力はこれからでも伸ばせるんだよ。
コツはね、①短期記憶じゃなくて「長期記憶」にしてしまうこと。
短期記憶は、一夜漬けみたいな、覚える作業回数が少ない記憶。
長期記憶は、短期記憶を繰り返して、何度も覚えなおした記憶。
どっちが長く覚えていられると思う?
それは、もちろん、長期記憶だ。
例えば、大好きな歌は自然と全部歌えるようになってしまう、あれも長期記憶。歌いたいから鼻歌から無理やり歌って、歌い続けるうちに、歌詞カードなんかなくてもなんちゃってで歌えるようになる。
歴史の事件や用語はそこまで熱中して言うのは難しいのだけど、毎日の生活で嫌でも目に入る場所に年表を貼ってしまうことをまずやってみてほしい。受験勉強の合間にふと見上げた天井に。トイレに。ベッドでごろんとしたら目に入る壁に。年表は、全部盛り込むのではなく、分野別にすると作成も記憶も楽になる。例えば、「時代の名前と都の場所だけ」「文化の名前だけ」「戦いの名前と年号だけ」「世界の出来事との関連だけ」のように。
長期記憶は、「毎日知らず知らずに」口に出して覚えちゃうのが楽だし正しいスタイル。
さあ、今から1時間覚えるぞ~!ではなく、「あ、そうだった、年表1、2、3、4、5。今日も全部言えた~」と10分で全部言い終わるような感じがおススメだ。なるべく毎日続けるのがコツ。すると、スラスラっと口から出てくるようになるから。大好きなあの歌のようにね!
なんでそうなったの?理由を知らない事実は覚えていられない
もう一つのコツ、それは、②ストーリーを理解すること。
例えば、どうして天平文化の次は国風文化なのか?理由を知らずに天平→国風と覚えようとしても、印象が薄すぎてすぐに忘れてしまう。
遣隋使・遣唐使を送って中国の先進文化を学んでいたから、奈良時代の都づくりは唐の長安にならっていた。優れた仏教は国を豊かにするための”科学”だと思われていて、聖武天皇の天平時代の文化は唐スタイルだった。
また、強大な唐と友好な関係を結んでおくことで、朝鮮半島の国々に対して強さをアピールする目的もあったそうだ。
それが、優れた仏教が日本へ持ち込まれ、朝鮮半島の国々との戦いも落ち着いてくると、優秀な人材を海の遭難で失うリスクを冒してまで遣唐使を派遣するメリットがなくなり、だんだん派遣されなくなっていった。
894年、遣唐使が廃止されると文化の輸入がストップし、唐の文化から日本独自の文化へ変化していき、平安時代にはオリジナルの「国風文化」が育つようになった。
「奈良時代:天平文化→平安時代:国風文化」 という歴史一行に、簡単に言ってこれだけのストーリーがある。
興味を持った出来事は、インターネットで納得するまで検索してみるといい。私もここまで調べて、とても納得がいった。記憶がより確かになったと感じる。ストーリーをすっ飛ばして記憶しようなんて、これまでの先人たちに失礼なんじゃないだろうか。
頑張れ!中3生!親も巻き込んじゃおう~!
長期記憶とストーリーで歴史の記憶定着はバッチリなはず!
苦手意識を持つのはまだ早い!さあ、今日から始めようね!お父さん、お母さんを巻き込むのもお忘れなく!聞いても分かんないことは、一緒に調べてもらおう!親のスマホはそのためにもあるんだよ。
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