サンタさんなんていないよ。
親なんだから。
うちの子いつまで信じてくれるのかな。
まだ信じてるってかわいいな～。
残念なんです！SNSで今年もいっぱい見かけたこんな意見。
それって、つまり、「見えないものは信じないよ！」と言ってることだから。
サンタさんは何百年も前から伝わるお話の聖人で、ずっと生きているはずがないとか、そんなに高速で移動できないとか、世界中を一晩で回れるはずがないとか、トナカイのそりが飛べるはずないとか。
信じられないのも無理はないかもしれない。
でも、ちっぽけな人間の私たちが知っている世界が全てだと思うのは奢りなんじゃないかな、と思うのです。
私の知識なんて本当に小さなもの。私の想像する世界もそのちっぽけな知識を総動員して作ったもの。私の命がどこから来てどこへ向かうのかなんてとうてい分かりっこない。
何にも知らないなあ～と考えると、自分の知らない世界があるんじゃないか、とも思えてくる。
私の知らない世界で私がこうして生きていられるように誰かの力が働いてるんじゃないかな、と思う訳です。誰かが私の幸せを願っていてくれるかもしれない。
私は母を亡くした14年前に、ふと、母は私と共にいつもいてくれていると感じるようになりました。
自由な人だったから、お墓になど閉じ込められず、ふらっと自由に過ごしているのではないかと。気になる娘2人を必ず見ているはずだと。
そして、サンタさんもきっとそんな存在に違いない、と思うようになりました。
見えないんだけど、会ったことがないんだけど、ふと、温かい空気が自分の周りに流れるのが分かるような、そんな記憶がある。遠い所からずっと私を見ていてくれる。両親とサンタさんだけは私のことをいつまでも応援していてくれる。そんな風に感じます。
だから、昔の子供たちが大人になって、サンタさんを装って子供にプレゼントを渡しているのも、見えないサンタさんの存在にうすうす気づいているからなんじゃないか、と思うのです。
「サンタさんがいるって思っているのか、可愛いなあ～小さい子って。」そう思ってる大人は、実はサンタさんにも、同じように思われてるかもしれません。「サンタがいないと思ってるんだね。可愛いなあ～昔の子供たちは！」って。
大きな愛で包まれてるんですよ。きっと私たちはね。
だから、これからもクリスマスプレゼントを贈るのをやめることはないんでしょう。
Happy Christmas！！
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