親は誰しも子育て初心者の時代がある。
自分の時間も自由も奪われ、この先の夢も希望も見えなくなる瞬間がある。
ママー!とまとわりつかれ、子供の鳴き声やはしゃぐ声がやむことのない毎日にほっとする一瞬もないような気がする。しみじみと読書したり静かなドラマに感情移入したりできたのは何年前だったろうか。
可愛いに決まってるはずの我が子が可愛く思えないのだ。きっと私は忙しすぎて、負荷が大きすぎて、心が麻痺してしまってるに違いない。
こんなに一人で抱え込んじゃいけないんだ。誰かに助けてもらわないと。でも、あの人に訴えてもやってほしいようにやってくれたためしがない。結局また私がやり直すのなら最初から頼まない方がマシ。託児だって無料じゃないし、親や義理の親だっていちいちアーダコーダと意見してくるし、ああ、だから子育てなんて誰にも頼れない。
そしてまた今日も子供に当たり散らしてしまった。子供には笑顔で優しいママでいたいのに、子供のせいで私は無表情で怒ってばかりの母親じゃないか。母親ってこんなにも辛いのに子供のためにって無理矢理笑顔でいなくちゃいけないんだろうか。
これは、15年前の私。
今振り返ると、完全に自分で「子育て中の母親は辛いもの」という呪縛にかかってたなあと感じてる。考えれば考えるほど毎日自分で自分を苦しめてたのだ。
誰にも助けを求めずに、どうせ頼んでも満足に手伝ってくれない、とか、文句を言われるだけ、とか、理由をつけては一人で抱え込む。
助けてほしいのならばきちんと助けてもらえるように頼み方を工夫すべきなのに。その努力が足りないのが見えていないんだ。
上手に他人を頼る技術が身に付けば、本当に楽になるのに。親や義理の親だって頼ってきちんと感謝を伝えたら、喜んで手伝ってくれるのに。
その時期が過ぎたら見えてくるなんて。過ぎないと分からないなんて。残酷だなあと思う。「子育て中の母親は辛いもの」なんて呪縛、世の中の誰もかけてないから。自分以外の誰も。
これを思い出させてくれた、かさこさんのブログkasakoblog.exblog.jp/25126069/
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